近年、マーケティング手法の1つとして多くの企業で取り入れられているコンテンツマーケティングです。 コンテンツマーケティングは、SEO対策にも有効なことからWeb集客には欠かせないものとなっています。 しかし「コンテンツマーケティングとは何か」と問われると、明確に答えられないという方も多いのではないでしょうか？ そこで今回は、コンテンツマーケティングについての基礎知識と、成功に導くポイントを詳しく解説します。 企業のマーケティングに関わる方は、ぜひ参考にしてください。
コンテンツマーケティングとは？
コンテンツマーケティングとは、不特定多数の人に対して有益な情報（コンテンツ）を提供し、コミュニケーションを取りながら見込み客（今後顧客になり得る人）を集客するマーケティング手法の1つです。 このコンテンツマーケティングの特徴は、見込み顧客を獲得する際に広告を用いないことで、あくまでも見込み客に対して価値のある情報を無償で提供するところにあります。 以下では、コンテンツマーケティングを使った集客の成功事例9社を紹介します。
コンテンツマーケティングでの成功事例9社を厳選！
ここでは、実際にコンテンツマーケティングを取り入れたWebサイトを展開し、成功した事例を紹介します。 下記の事例を参考に、ぜひあなたの企業でも取り入れてみて下さい。
1.『北欧、暮らしの道具店』
「北欧、暮らしの道具店」は、北欧のライフスタイルを紹介するコンテンツを、Webサイトはもちろん、さまざまなSNSなども活用しながら展開する、ネットショップおよびECメディアです。 Webサイト上では商品を紹介・販売するだけでなく、生活の中で「非日常」を感じ楽しめる工夫が見られます。
2.『経営ハッカー』
経営ハッカーは、比較的小規模な会社の設立や運営に関する支援やソフトを提供する「freee株式会社」が運営するオウンドメディアです。 経営ハッカーでは、ビジネスの立ち上げから、運営、事業の継続に役立つ情報をWebサイトで提供しています。
3.『SUUMO』
SUUMOは、テレビCMでもお馴染みの不動産ポータルサイトの1つです。借りる・買う・建てる・リフォームするなど、不動産に関するさまざまな情報を、Webサイトのコラムなどで配信しています。 不動産の取引を行う際だけでなく、普段からサイトを見ているだけでも学びのあるコンテンツが常に更新されています。
4.『Tech Compass』
Tech Compassは、Webサイトの構築やSEO、Webデザインなどを提供する企業で、さまざまな事例をWebサイトから発信しています。
5.『サイボウズ式』
サイボウズは、日本の中小企業向けのソフトウェアを提供する会社で、サイボウズ式という、コラボレーションとITに関する有益な情報を届ける情報サイトを運営しています。 サイボウズ式では、いま流行しているさまざまなジャンルのトピックを、独自目線で紹介しています。
6.「ねじ締結技術ナビ」
ねじ締結技術ナビは、ハードロック工業株式会社が提供する、ねじ締結の課題解決に貢献する技術情報サイトです。 ねじに関する情報に特化したサイトで、テキストや動画を使いながら、さまざまなコンテンツを紹介しています。
7.「Salesforceブログ」
Salesforceは、クラウドベースの顧客管理ソフトを提供する企業です。Salesforceブログは、SalesforceのWebサイト内にあるページで、マーケティングに関わるさまざまなコンテンツを配信しています。
8.『SATORIマーケティングブログ』
SATORIマーケティングブログは、MAツールを提供するSATORIが提供するマーケティングに特化したコンテンツを配信するブログです。
9.『Money Forward Bizpedia』
Money Forward Bizpedia（ビズペディア）は株式会社マネーフォワードが運営するメディアです。 マネーフォワードは、会計ソフトなどを個人や法人に提供する会社で、金融に関する情報を提供しています。
コンテンツマーケティングを成功させるために大切な3つの視点
1.お役立ち情報を届ける
コンテンツマーケティングで提供する情報は、基本的にユーザーの役に立つ情報であることが前提となります。 そのためにも、誤った内容や分かりにくい内容のコンテンツを配信しないように注意しましょう。
2.専門情報に特化した情報を届ける
コンテンツマーケティングでは、専門的な情報に特化することが重要です。自社の取り扱う商品やサービスに関連したコンテンツを配信し、最終的に自社の売り上げに繋がる情報を作成・提供しましょう。
3.網羅された情報を届ける
コンテンツマーケティングで配信する情報は、ユーザーの困りごとや課題を解説する方法や、ユーザーにどのような行動を取って欲しいかを明確に表現することが大切です。 提供するコンテンツを読んだり見たりしたユーザーがコンテンツを見る前と後でどのような変化が起きるかを考え、ユーザーの求める内容を網羅するコンテンツを配信しましょう。
コンテンツマーケティングを始めるには？5つのステップを徹底しよう！
ステップ1.ターゲット/ペルソナを明確にする
コンテンツマーケティングを実施する際には、まず見込み客に対するターゲティングを行わなければなりません。 ターゲティングでは、できるだけ具体的にユーザーの属性を設定し、ターゲットが求めるコンテンツを作成・配信することが大切です。
ステップ2.カスタマージャーニーマップを作成する
カスタマージャーニーマップとは、ユーザーが自社の商品やサービスと出会い、関り、購入するに至るまでのプロセスを可視化したものです。 カスタマージャーニーを作ることで、どのタイミングでどのようなコンテンツをユーザーに向けて配信すべきかが見えてきます。
ステップ3.コンテンツマップを作成する
コンテンツマップとは、サイト内でどの部分にどのようなコンテンツを配置するかを可視化したものを言います。 Webサイトを作成する上で、どのコンテンツをどこに配置するかは、ユーザーに勧めたいコンテンツへ導くためにも重要なプロセスです。
ステップ4.効果を測定する
コンテンツを配信する中では、必ず効果を測定することが重要です。最終的なコンバージョンはもちろんですが、中間目標を設定するなどして、できるだけ各コンテンツを測定しましょう。
ステップ4.効果から改善を図る
効果を測定したら、その測定値をもってサイトやコンテンツを分析し、どのコンテンツが多く見られているかや、コンバージョンに結びついているか等を調査します。 そして、その分析調査結果を参考にしながら、サイトやコンテンツの改善を図りましょう。
コンテンツマーケティングには動画がおすすめ？その理由は？
コンテンツマーケティングの中で、独自のコンテンツを作成し配信する場合は「動画媒体」がおすすめです。 それは、テキストやイラストなどと違い、動画でコンテンツを作成することにより、マーケティングの知識がなくとも営業を自動化しやすいからです。 視覚や聴覚で訴えかけることができる動画の配信は、魅力的な映像を作成するだけで、自然とマーケティングツールとしての役割を果たします。
まとめ
このように、コンテンツマーケティングを行い成功させるには、複数のポイントを理解して実行する必要があります。 しかし、コンテンツマーケティングは通常の広告とは違い、長い時間をかけて見込み客を育てる手法です。そのため、早く長く続けることが重要となります。 この記事を参考に、これからコンテンツマーケティングを導入していこうとお考えの方は、すぐにターゲットのペルソナ設定から始めていきましょう。
